エアロソアラ

タカラトミーの室内リモコン飛行機「エアロソアラ」の
大まかな解説や、レビューサイト、
改造サイトの紹介など。


エアロソアラとは?

最近、2000円代〜と低価格な室内リモコン飛行機がブームですが、そのきっかけとなった商品が、2006年7月に発売されたタカラトミーの「エアロソアラ」です。
このエアロソアラは、赤外線(IR)で遠隔操作できるリモコン飛行機ですが、価格は2625円と、従来のラジコン飛行機のイメージからは考えられないような低価格の製品です。
エアロソアラの機体は発泡スチロール製で、大きさは全長約17cm、幅約20cm、重さ約3.5g。
操作用のコントローラー(単三電池3本を使用)が充電器を兼ねており、機体本体のコンデンサに40秒間充電して、約30秒の飛行が可能となっています。
(操作の巧拙によって、バッテリーの消耗状態が変わり、飛行時間は前後する。)
コントローラーは、左側のボタン(前後方向)でプロペラの出力調整、右側のボタン(左右方向)で左右の方向調節を行います。
左ボタンによりプロペラの出力を大きくすると上昇、小さくすると下降します。
またチャンネルは2つ用意されていて(Aチャンネル・Bチャンネル)、異なるチャンネルの2機なら、同時に飛ばすことが可能です。
お手ごろな価格で、手の届きやすい室内飛行機のエアロソアラですが、対象年齢は15歳以上であり、また購入したそのままの状態では、上手く飛ばすことはほとんど不可能とのこと。
そのため、何回も試行錯誤を繰り返しながら、羽根の角度などを調整していくことが要求され、見た目の手軽さとは裏腹に、難易度の高いおもちゃとなっているとのことです。
(そのためかエアロソアラのメーカー公式サイト[1]でも、飛ばし方や調整方法などの解説がされています。)
ちなみに、エアロソアラでは電波による操作(RC)ではなく赤外線を採用しているのは、当初から輸出することを想定していたため、法律による制限が国によって異なり、対応が複雑な電波の使用を避けたそうです[2]。
この室内飛行機「エアロソアラ」の当初のターゲット層は30〜40代の男性[3]でしたが、発売後は30〜50代の男性に大きな人気となり、2007年10月時点で59万個を販売しているとのことです[4]。

エアロソアラ バードウィング 01 カイトホワイト (Aバンド)

また現在では、主翼を鳥の翼のような形状にして面積を大きくした「エアロソアラ バードウィング」というタイプも発売されています。

参考:
エアロソアラ - Wikipedia
[1]エアロソアラ
[2]シリーズを拡充、コントロール飛行機を定番のおもちゃに - ワークスタイル - nikkei BPnet
[3]トミー、赤外線で操縦する超小型室内飛行機 - ニュース - nikkei BPnet
[4]若き頃に思いを馳せ 室内用リモコン飛行機やエアギターにはまる - 日経BP セカンドステージ



エアロソアラ発売の経緯

これまでになかった低価格な室内飛行機「エアロソアラ」は元々、タカラトミーに合併する前のトミーが、2005年10月の商談会で試作品を発表していたもので、最初の発売予定日は2006年4月1日だったとのこと。
(当初の予定価格は2100円。)
しかし前評判が高くなったため、メーカー側は万全を期すために発売時期を遅らせ、2006年7月に発売となりました。

この室内飛行機・エアロソアラの製品化が実現した背景の一つには、携帯電話の価格競争により、プロペラを回すのに必要な超小型モーターが、非常に安価で作られるようになったことがあります[1]。
以前は、このモーターは4000円ほどするものでしたが、現在では100円〜200円ほどで製造が可能になっているとのことです。
(ちなみに、超小型モーターの低価格化・高出力化は、同じくタカラトミーの室内リモコンヘリ「ヘリQ」の開発にも大きく寄与しているとのこと[2]。)

参考:
エアロソアラ - Wikipedia
ITmedia +D LifeStyle:ワンルームで楽しめるラジコン飛行機? 〜トミー商談会
ITmedia +D LifeStyle:「エアロソアラ」に関するちょっとした補足
ITmedia +D LifeStyle:エアロソアラ、離陸延期
シリーズを拡充、コントロール飛行機を定番のおもちゃに - ワークスタイル - nikkei BPnet
[1]てれびゅう!: 『週刊オリラジ経済白書』
[2]【第1部】「ヘリQ」開発者インタビュー「実は、携帯電話のおかげなんです」 - 日経トレンディネット


エアロソアラのレビューサイト

ネットで検索してみると、エアロソアラを実際に飛ばしてみた様子や、分解した様子を掲載した、下記のようなサイトがありました。

ITmedia +D LifeStyle:「エアロソアラ」が天(井)を舞った日 (1/2) ITmedia編集部の方々が、仕事をサボって?エアロソアラの操縦に取り組んだレポートです。
けっこう脱力する内容で、気軽に読みつつ、エアロソアラを飛ばす難しさがよく伝わってきます。

自由な飛行の世界 エアロソアラ補完計画
エアロソアラ操縦の上達に試行錯誤をされた様子が記録されているブログです。
充電時の注意点や、主翼の反り具合の調整など、わかりやすく参考になる内容に思われます。

エアロソアラ
(「情報処理概論」(http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/index.html)内ページ)
大学の先生の方が開設されているサイト。
エアロソアラの本体と送信機を分解し、基盤や出力信号の解説がされています。
また、はんだ付けの質についての記述もあり、興味深い内容です。

また、楽天市場のショップでの、エアロソアラのレビューページへのリンクを、以下にまとめてみました。
楽天市場でのエアロソアラ購入者のレビュー(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
楽天市場での「エアロソアラ」の検索結果(価格の安い順)



エアロソアラの改造サイト

室内飛行機エアロソアラは、ノーマルの状態(コンデンサーに充電)だと飛行時間が30秒と短いため、ユーザーの方によって電源をリポ(リチウムポリマーイオン電池)に交換するなどして、飛行時間を伸ばす改造が行われ、また、その詳細が複数のブログ・サイトで(画像・動画つきで)公開されています。
下記は、その一例です。

エアロソアラ改造セット - Indoor Airplane World e-shop
エアロソアラの改造 - Indoor airplane world
30mAhリチウムポリマ電池専用充電器 - Indoor airplane world
エアロソアラの電源を、リポ(リチウムポリマーイオン電池)に交換するための部品一式や、リポの専用充電器(組立済み)を販売しているショップです。
またブログでは、具体的な改造方法についても解説されています。

超小型飛行体研究所 : トラタヌ式 エアロソアラ 改造レシピ
超小型飛行体研究所 : エアロソアラ送信機にリポ充電器を仕込む
超小型飛行体研究所 : エアロソアラ チョビット改造
エアロソアラの電源の交換、送信機へのリポ充電器組み込み、またエアロソアラ後部方向蛇のコイル改造を解説されているブログです。

課長の楽しい毎日 | エアロソアラの改造に挑戦
課長の楽しい毎日 | これは簡単?エアロソアラの改造に再挑戦
課長の楽しい毎日 | エアロソアラの改造(その2))
エアロソアラの改造(リポ電池への交換や充電器作成)に挑戦された経緯が、詳しく解説されています。
改造の試行錯誤の過程が、興味深く感じられます。


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