オーストリアで木片から自動車用バイオガスを生産する取り組み

オーストリアのグッシング町で、
廃棄木片から自動車用のバイオガスを
生産する取り組みが開始されています。

木片からバイオガス生産

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オーストリア東部のグッシングという町で、2008年10月下旬から、一般販売へ向けて、廃棄された木片から自動車用バイオガスを生産する取り組みが開始されるとのことです。

グッシング町が今回、試験生産を開始するバイオガスは、同町が既に精製している発電用メタンガスを、自動車(通常のガス車)で使用するために精製し直したものになるとのこと。

廃棄木片からのバイオガスの生産は、第三セクター(グッシング町などが主体で設立)による新工場で行われ、ガス生産能力は年間85万m3

グッシング町では、この新工場で生産されたバイオガスの販売価格は、通常の天然ガスと同程度(ガソリンや軽油の1/3以下)に抑え、2年後には一般向けに販売する予定だそうです。


(参考資料)
・北海道新聞2008年10月6日(月)朝刊4面記事「環境SOS 木片から自動車用燃料 オーストリアの農村 バイオガス試験生産」


オーストリアでのバイオガス生産の取り組み

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2008年に廃棄木片からのバイオガス試験生産に取り組むオーストリアのGussing(グッシング)町では、既に2001年に、廃棄木片や間伐材からメタンガスを生産し、熱の生成や発電に用いる「バイオマス発電所」を実用化し、電力を同町(人口4,000人)の全世帯に供給しています[1]。

(※グッシング町のバイオマス発電所に関しては、新聞記事[1]には詳しい記述がありませんが、参考サイト[2]〜[5]の記述から、「Europaisches Zentrum fur erneuerbare Energie Gussing GmbH」(グッシング欧州再生可能エネルギーセンター)が行っている、ガス化した木材を燃料に用いた、バイオマスによる小規模分散型発電所「Polygeneration」(ポリジェネレーション)のことだと思われます。)

ちなみにオーストリアでは、今回のグッシング町以外にも、2007年にウィーン郊外の農村で、豚の飼料や糞を原料に用いたバイオガススタンドが開設されているそうです[1]。


(参考資料)
・[1]北海道新聞2008年10月6日(月)朝刊4面記事「環境SOS 木片から自動車用燃料 オーストリアの農村 バイオガス試験生産」
・[2]// 日経 愛・地球博 特集
 http://www.nikkei.co.jp/expo2005/ichiran.html
・[3]oishasan(トピックス)(※「北の専門医「お医者さん」」サイト内)
 http://www.oishasan.co.jp/oisha/topics/rireki/05_10_07.html
・[4]参考資料(※「愛・地球博」サイト内、PDFファイル)
 http://www.expo2005.or.jp/jp/jpn/pdf/no01_03.pdf
・[5]愛・地球賞受賞一覧(※「愛・地球博」サイト内、PDFファイル)
 http://www.expo2005.or.jp/jp/jpn/pdf/no01_02.pdf


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