廃プラスチック・廃ガラスで造られる
舗装ブロック「リプロック」
廃プラスチック・廃ガラスが原料の
舗装用樹脂ブロック「リプロック」が、
北海道小樽市の企業により商品化されています。
北海道・小樽市の企業「日本環境循環機構」が、家庭から排出される廃プラスチックと廃ガラスを原料に用いる舗装用樹脂ブロック「リプロック」を開発・商品化したとのことです。
同社では、自社で保有している特許技術を基本にして、室蘭工業大学と共同研究を推進。
その結果、製品の成形に用いる接着剤として、溶解温度の低い廃プラスチックを活用する独自システムを開発し、プラスチックごみ(弁当の容器やお菓子の袋など)の排出量のうち8割までを、ブロックの原料として再利用可能にしたとのことです。
(※従来のプラスチックごみの再利用では、性質の異なるプラスチックの種類ごと(PP・PE・PS等)に分類して溶解していますが、再利用されるのは排出量の4割のみで、また作られる再生品の強度にも、課題があったそうです。)
プラスチックごみの再利用率を大幅に高めている点が、画期的に感じられます。
(参考)
・北海道新聞2008年10月17日(金)朝刊9面記事「廃プラスチック 舗装ブロックに 小樽の会社が商品化」
・廃プラスチックから舗装ブロック 小樽の会社が商品化−北海道新聞(環境・自然・科学)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/123750.html
・商品案内|日本環境循環機構
http://jeco-web.jp/product.html
日本環境循環機構が商品化した「リプロック」は、大きさは30cm×30cm×3.5cm、重さ約4.3kg、価格は1枚525円。
この価格はコンクリートより割高になっていますが、リプロックはコンクリートより4割ほど軽く、また割れにくい(同じ厚さなら、破断強度はコンクリートの約2倍)特徴があります。
そのためリプロックを用いる場合、コンクリート製ブロックよりも、輸送費や道路への敷設後の維持費等を軽減でき、また道路への敷設作業の安全性を高め、負担も少なくすることができるとのことです。
加えてリプロックは、樹脂のため軟らかさがあり、視覚障がい者が認識しやすいなど、歩行者にも優しいブロックになっているとのこと。
また、リプロックの製造は型押し(プレス)で行われるため、プレスで成形できる製品であれば、ほとんどの製品に応用が可能だそうです。
リプロックの製造技術を応用して、廃プラスチック等の有効な再利用先が多く生まれることを、期待したいです。
(参考)
・北海道新聞2008年10月17日(金)朝刊9面記事「廃プラスチック 舗装ブロックに 小樽の会社が商品化」
・廃プラスチックから舗装ブロック 小樽の会社が商品化−北海道新聞(環境・自然・科学)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/123750.html
・商品案内|日本環境循環機構
http://jeco-web.jp/product.html
家庭の廃プラスチック・廃ガラスが原料の舗装用ブロック「リプロック」を商品化した企業「日本環境循環機構」では、2007年6月に石狩湾新港で新工場を稼働開始。
この工場で、石狩市で排出される不燃ごみを用い、「リプロック」の商品化を推進してきたそうです。
この「リプロック」は、2008年10月には、小樽市の運河公園の園路舗装に用いられています。
今後同社では、日本容器包装リサイクル協会の認定を受けた後、2009年度には札幌圏での廃プラスチックリサイクルに進出する計画を立てているそうです。
リプロックはその厚さ(3.5cm)から考えると、現在のところ、歩道の舗装向けに特化した製品なんでしょうか?
(参考)
・北海道新聞2008年10月17日(金)朝刊9面記事「廃プラスチック 舗装ブロックに 小樽の会社が商品化」
・廃プラスチックから舗装ブロック 小樽の会社が商品化−北海道新聞(環境・自然・科学)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/123750.html
・JECO【株式会社日本環境循環機構】
http://jeco-web.jp/