バイオガスをボンベで使用

牧場内のみで使用されていたバイオガスを、
ボンベに充填して運搬・使用する実証試験が、
北海道で行われています。

外食大手がボンベ入りバイオガスを利用

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北海道の外食大手「アレフ」(びっくりドンキーなど運営)が、日本総合研究所(日本総研)などとの共同により、牧場で生産されるバイオガスをボンベに充填・運搬し、自社食品工場の燃料に利用する実証実験を、2007年9月から開始しているとのことです。

アレフは、バイオガスの原料の一部として、千歳市の「細沢牧場」のプラントに、自社工場から出る生ごみ(1日あたり500kg)を搬入。

(※プラントの設計は、札幌市の「コーンズ・バイオガス」が担当。)
そして細沢牧場では、搬入された生ごみと、牧場から出る家畜の糞尿を混ぜ合わせて発酵させ、バイオガスを生産します。

このバイオガスを、濃縮してボンベに充填して、アレフの恵庭工場に運搬、調理用蒸気ボイラーの熱源に利用されるとのことです。

アレフの恵庭工場では、1日あたり100m3の燃料ガスが、このボンベ入りバイオガスで賄われるそうです。
(ガス使用量の1/3に相当。)

ちなみにアレフによると、このボンベ入りバイオガスの購入価格は、現在のところLPガスの半分ぐらいの水準、とのことです。
(ボンベの運搬には、既存の高圧ガス配送網を利用しているそうです。)


(参考)
・北海道新聞2008年7月14日朝刊3面
・工場燃料にバイオガス 外食大手アレフが活用実験 牧場からボンベで搬入(環境・自然・科学 北海道新聞)
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/104792.html
・株式会社アレフ ホームページ
 http://www.aleph-inc.co.jp/
・バイオガス供給事業の開始について:ニュースリリース|日本総研
 http://日本総研.jp/press/press_html/2007/071012.html
・バイオガス供給事業の開始について(兼松株式会社|ニュース)
 http://www.kanematsu.co.jp/CONTENTS/jp/news/2007/20071012.html
・別添資料 1 1. 事業の概要(※PDFファイル)
 http://www.kanematsu.co.jp/contents/jp/news/2007/20071012_biogas.pdf
・ダイダン株式会社|TOP
 http://www.daidan.co.jp/


バイオガスの利点と欠点

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「バイオガス」は、食品廃棄物・家畜の糞尿などを発酵させて生産されるメタンガスの一種で、ボイラーや発電機の燃料として使われているそうです。

バイオガス生産により、家畜の糞尿は臭いが減少し、また残った液肥に即効性があるなど、肥料としても利用しやすくなるとのこと。

そのような利点もあり、北海道では10件以上の酪農家が、バイオガスの製造プラントを導入しているそうです。

(アレフによると、家庭の生ごみや下水処理場の汚泥なども、バイオガスを生産する原料にできるとのこと。)

しかしバイオガスは、そのままではメタン濃度が低く(60%)、燃料として使用するには専用ボイラーが必要とのことです。

そのため、バイオガスの利用は普及せず牧場の中での使用に留まり、牧場だけでは使い切れないことも多いそうです。

アレフや日本総研などが取り組んでいる、バイオガスの濃縮・ボンベでの運搬が一般的になれば、安価なクリーンエネルギであるバイオガスの普及が進む可能性がある、とみられています。


(参考)
・北海道新聞2008年7月14日朝刊3面
・工場燃料にバイオガス 外食大手アレフが活用実験 牧場からボンベで搬入(環境・自然・科学 北海道新聞)
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/104792.html
・株式会社アレフ ホームページ
 http://www.aleph-inc.co.jp/
・バイオガス供給事業の開始について:ニュースリリース|日本総研
 http://日本総研.jp/press/press_html/2007/071012.html
・バイオガス供給事業の開始について(兼松株式会社|ニュース)
 http://www.kanematsu.co.jp/CONTENTS/jp/news/2007/20071012.html
・別添資料 1 1. 事業の概要(※PDFファイル)
 http://www.kanematsu.co.jp/contents/jp/news/2007/20071012_biogas.pdf
・ダイダン株式会社|TOP
 http://www.daidan.co.jp/


バイオガスを活用する研究

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バイオガスは家畜の糞尿や食品廃棄物から生産できるエネルギー源ですが、メタン濃度などの面でその利用には制約があります。

そのためシンクタンクの日本総合研究所(日本総研)などは、3年前から、バイオガスの有効な活用方法を考える研究組織を設立し、そこに外食大手のアレフも参加。
(アレフは、化石燃料を使わない工場を指向しているとのこと。)

2007年秋から、千歳市の細沢牧場のバイオガスプラントで、3ヵ年の実証試験を開始したそうです。

この実証実験では、長崎のベンチャー企業が開発したメタン濃縮法を用いて、バイオガスのメタン濃度90%以上を実現しているそうです。
(メタン濃度90%以上は、天然ガスと同程度とのこと。)

また、この濃縮バイオガスをボンベに詰めることで、これまでは牧場内のみの利用に留まってきたバイオガスを、実際に工場などで利用することが可能になったとのことです。

(アレフでは食品工場のボイラー燃料として利用。)

ちなみにこの事業に参加している企業には、下記の名前が挙がっています[1]。

・兼松株式会社
・アレフ株式会社
・株式会社日本総合研究所
・ダイダン株式会社


(参考)
・北海道新聞2008年7月14日朝刊3面
・工場燃料にバイオガス 外食大手アレフが活用実験 牧場からボンベで搬入(環境・自然・科学 北海道新聞)
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/104792.html
・株式会社アレフ ホームページ
 http://www.aleph-inc.co.jp/
・バイオガス供給事業の開始について:ニュースリリース|日本総研
 http://日本総研.jp/press/press_html/2007/071012.html
・バイオガス供給事業の開始について(兼松株式会社|ニュース)
 http://www.kanematsu.co.jp/CONTENTS/jp/news/2007/20071012.html
・[1]別添資料 1 1. 事業の概要(※PDFファイル)
 http://www.kanematsu.co.jp/contents/jp/news/2007/20071012_biogas.pdf
・ダイダン株式会社|TOP
 http://www.daidan.co.jp/


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