廃プラスチックを石油製品に再生

廃プラスチックを、石油製品の原料として再生する取り組み。

廃プラリサイクル事業

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石油の元売り企業「JOMO(ジャパンエナジー)」が、2008年7月から、サッポロで回収した廃プラスチックリサイクルし、石油製品再生する事業を開始したとのこと。

この事業は、ジャパンエナジーが、東芝の子会社である廃プラ油化メーカーのSPR(札幌プラスチックリサイクル)と協力で行うものです。

事業計画では、札幌市が1年間に回収する廃プラ約2万トンのうち、1万トンをSPRが調達。

この廃プラを加熱処理し、廃プラスチック熱分解油(廃プラ油)5000リットルを生産します。
(SPRでは、14800トン/年の廃プラ処理能力を持っているとのこと。)

このうち1000キロリットルを、岡山県にある「ジャパンエナジー水島精油所」に送って、ジャパンエナジー独自の処理技術により、石油製品(ナフサ等)に再生するとのことです。

ただし、札幌市が回収している廃プラスチックは、純度が高いために発電用などでの需要が高く、計画どおりの調達ができるかどうかは不明だそうです。

札幌プラスチックリサイクルでは、年間1万トンの廃プラスチックを確保できるかどうかが、採算の分かれ目になる、とみているとのことです。

廃プラスチックリサイクルには、原料の確保など、現実的に様々な課題を解決していく必要があるようです。


(参考)
・北海道新聞2008年7月13日朝刊1面
・JOMO ジャパンエナジー | 企業情報 | ニュースリリース | 2008年度
 http://www.j-energy.co.jp/cp/release_new/2008/20080702_1330.php
・ジャパンエナジー、廃プラスチックの再生技術を実用化 | Response.
 http://response.jp/issue/2008/0702/article111181_1.html
・株式会社札幌リサイクル公社
 http://www.sapporo-recycle.co.jp/product/04kanri.html
・リサイクルの現場から 28 Part1
 http://www.pvc.or.jp/news/34-04.html
・プラスチックリサイクルの基礎知識
 http://www.pwmi.or.jp/pk/pk04/pkflm408.htm
・プラスチックと容器包装のリサイクルデータ集
 http://www-cycle.nies.go.jp/precycle/oil/about.html


ジャパンエナジーの廃プラ処理技術

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JOMO(ジャパンエナジー)では、2002年から、廃プラスチックの処理技術の研究に取り組んでいるとのこと。

その中で、新たに大幅な設備を必要とせず、既存の石油精製設備に廃プラ油を投入し、ナフサなどの石油製品再生する技術を確立したそうです。

さらに、2008年5月までの4年間をかけて、廃プラ油を既存設備に投入した場合に問題が発生しないかどうかの実証試験を実施し、定期点検で問題が生じていないことを確認したとのこと。

これにより実用化段階として、2008年7月から、SPR(札幌プラスチックリサイクル)との協力による廃プラリサイクル事業が開始されています。

ちなみに廃プラスチック再生事業を国内石油会社が手がけるのは、今回のジャパンエナジーのケースが初だそうです。

今回のジャパンエナジーの取り組みを含め、石油会社が石油以外の事業に進出するケースが、増えているように感じられます。


(参考)
・北海道新聞2008年7月13日朝刊1面
・JOMO ジャパンエナジー | 企業情報 | ニュースリリース | 2008年度
 http://www.j-energy.co.jp/cp/release_new/2008/20080702_1330.php
・JOMO ジャパンエナジー | ご案内 | Q&A
 http://www.j-energy.co.jp/cgi-bin/guide/qanda/qanda.cgi?id=40&qid=230
・ジャパンエナジー、廃プラスチックの再生技術を実用化 | Response.
 http://response.jp/issue/2008/0702/article111181_1.html


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