ソーシャル・レンディングが日本で開始予定

ソーシャル・レンディングは、SNS（ソーシャル・ネットワーキング・システム）を活用して、個人間融資を仲介するサービスです。

金融機関のローンや預金と異なり、融資の金利は一律に固定されておらず、貸し手と借り手の情報交換により、借り手の経済状況などに適した金利が決定されるため、

・借り手：消費者金融や銀行から融資を受けるよりも、低い金利で資金を借りられる
・貸し手：金融機関の預金よりも、高い金利で資金を運用できる

といったメリットがあるとのこと。

このソーシャル・レンディングは、海外では現在、米国の「Prosper」（プロスパー）[1]や英国の「Sopa」（ゾーパ）[2]など、20サイト以上がビジネス展開を行っているそうです。

日本では、2008年10月から「maneo」（マネオ）[3]というソーシャル・レンディングが、サービスを開始する予定です。

（参考）
・「個人間金融を根付かせたい」 : インタビュー : ネット＆デジタル : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
　http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20081008nt0a.htm
・ソーシャルレンディング・ソーシャルファイナンス情報ブログ
　http://sociallending.jp/
・[1]Get a Personal Loan at a Great Rate! - Apply Online Today - Prosper
　http://www.prosper.com/
・[2]Zopa - Loans from people not banks
　http://www.zopa.com/global/default.htm
・[3]ソーシャルレンディング | maneo (マネオ) 夢をつなぐチカラ
　https://www.maneo.jp/

ソーシャル・レンディングでは個人間融資が行われることから、そのリスクが気になりますが、2008年10月からサービス開始予定の「maneo」（マネオ）では、まず顧客対象として主に、

・受けた融資の用途が明確（結婚資金や車の購入など）
・銀行のローンよりも低金利での融資を希望する

人を想定しているそうです。

そして、

・会員登録時には、利用規約への同意と、Q&Aページ（「maneo」利用におけるリスクの解説）を読むことが、システム上必要
・借り手の個人情報と年収を「maneo」側が把握（会員登録時に身分証明書や収入を証明する書類が必要）
・借り手側の登録には、年収300万円以上が条件
・借り手側の融資上限額は200万円
・貸し手側の融資上限額は、借り手1人に対し20万円

といったリスク軽減策がとられているとのこと。

ちなみに「maneo」ではサービス開設前に、勉強会を開いて法律上・税務上の問題点に関して検討を重ね、また金融庁との折衝に時間をかけ、法的に問題なくサービスを実施する準備を整えてきたとのことです。

（参考）
・「個人間金融を根付かせたい」 : インタビュー : ネット＆デジタル : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
　http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20081008nt0a.htm
・ソーシャルレンディング | maneo (マネオ) 夢をつなぐチカラ
　https://www.maneo.jp/

ソーシャル・レンディング「maneo」（マネオ）では、個人間融資を成立させるために、

（借り手側）
・借り手側の情報（借り入れの目的、希望金額、金利、経済状況など）を告知
・その他、貸し手からの信用を高めるため、プロフィール欄に個人情報（自分の職業や趣味など）を掲載することも可能

（貸し手側）
・サービス利用前に、maneoが指定する口座へ融資資金をデポジットしておく
・借り手側が掲載している情報を確認し、融資する上で信用できそうな人を選び、融資金額・金利を提示
・借り手1人に対して貸し手が複数名現れた場合には、オークションのように、より低い金利を提示した人から、優先して融資が行われる

といったシステムがとられるとのことです。

（参考）
・「個人間金融を根付かせたい」 : インタビュー : ネット＆デジタル : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
　http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20081008nt0a.htm
・ソーシャルレンディング | maneo (マネオ) 夢をつなぐチカラ
　https://www.maneo.jp/