体臭の原因

体臭が生じる主な原因、おならと体臭の関係、
ラクトファイバーエチケットについて等のメモ。


体臭とは

体臭は、辞典などでは「身体の汗腺・皮脂腺からの分泌物により生じる臭い」という、簡単な解説がなされていることが多いようです。
ただ実際の体臭の種類には、わきがや口臭、加齢臭といった代表的なものや、肝機能・腎機能の低下により生じるものもあり、その原因も多様だそうです。

参考:

  • そもそも「体臭」って一体何だ? -healthクリック
    http://www2.health.ne.jp/library/5000/w5000267.html
  • 体臭とは - はてなダイアリー
    http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%CE%BD%AD

体臭の原因

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体臭にはわきがや口臭、加齢臭など、様々な種類があり、その原因も異なっていますが、1つの見方として、下記の3つの原因が挙げられるとのこと。
  1. 皮脂腺から分泌された皮脂の、空気との接触による酸化
  2. エクリン腺から出た汗(これ自体は殆ど無臭)が、皮脂と混じり合うことによる雑菌の繁殖
  3. 脇の下、乳輪、外陰部などにあるアポクリン腺から出る、脂肪、鉄分、尿素、アンモニアを含む汗

また個別の例として、下記のような原因があるとのことです。

  • 女性が男性の体臭を特に「臭い」と感じる原因として、「アンドロステノン」という物質が、同じ男性にはそれほど不快感は与えないにもかかわらず、女性には強い不快感を与える、との研究結果があるそうです。
  • 中年期以降から強くなるいわゆる「加齢臭」は、毛穴にある皮脂腺から分泌される「パルミトオレイン酸(脂肪酸)」が酸化・発酵することで発生。
  • ストレスによる精神性発汗、腸内環境の悪化(悪玉菌が増えてしまう)、神経性胃炎や口内の乾燥というように、精神的な緊張・ストレスが体臭を強くする場合があるとのこと。
  • 特に男性の場合、わきの下背中、足の裏と指、耳や首の後ろ、あごの下、指先指の間といった部位の洗いが疎かになりがちであり、体臭の原因となることがあります。

参考:

  • 働き盛りの健康チェック
    http://www.alico.co.jp/merumaga/check/main/check07.html
  • もう女性にクサイとは言わせない!男のニオイ完全予防法 - [男のみだしなみ]All About
    http://allabout.co.jp/mensstyle/midashinami/closeup/CU20051122G/index.htm

体臭の原因

体臭のケースに応じて、その生じる原因もそれぞれ異なっており、特に最近突然体臭が強くなったと感じる場合は、何かの病気があるのではないか?という心配が生じることもあります。

例えば神経性胃炎などがある場合には口臭が強くなったり、肝臓や腎臓の機能が低下しているときにも体臭が強まったりするとのこと。

自身の生活習慣などに、体臭が生じる主な原因に当てはまる事柄が無いか見直してみて、どうしても心配な場合は、医師に相談してみることが必要なのかもしれません。

参考:

  • 【体臭,わきが,加齢臭】急に体臭がきつくなった
    http://www.karadakara.com/qa/illness/qail4249.html
  • 働き盛りの健康チェック
    http://www.alico.co.jp/merumaga/check/main/check07.html

おならの我慢と体臭

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おならの我慢と体臭には関係がある、という説明がよく見られますが、具体的には身体の中でどういう現象が起こっているのでしょうか?

ウェブサイト「わきが多汗症研究所」[1]では、口臭体臭の「腸肝循環説」についての解説がされています。
それによるとこの「腸肝循環」は、その名前のごとく、腸と肝臓と間でさまざまな物質が循環・行き来をする生理的な活動。

例えば「ビリルビン」という物質は、肝臓で「ウロビリノゲン」に生成され、胆汁とともに腸内に分泌された後、80%は便の中に排出。
また20%は腸から吸収され、門脈に入って肝臓に戻り、再びウロビリノゲンに生成される、という循環を繰り返すそうです。
そしてこの腸肝循環は、腸内で悪玉菌が食物を分解することにより生成される、アンモニア、インドール、アミン類など、臭いの元になる物質にも起こるとのこと。

ここで、腸から肝臓に送られた臭いの元の物質は、肝臓での分解や無臭の物質との合成などで、尿から排泄されます(例:アンモニア→尿素)。
また、肝臓で無毒化されなかった物質は、再び腸の中に分泌され、その一部は便やおならとして体外に排泄、他の一部は再び肝臓に入り無毒化される、というプロセスを経由。
このプロセスから、体臭が強くなる原因として、下記の3通りが考えられるとのことです。

  1. 腸内で生成された臭いの元物質が、便と一緒に体外に排泄されない場合。
  2. 腸内で生成され、回腸から門脈に入った臭いの元物質が、肝臓に行かずに、直接血管に入り、血液を介して肺(呼気)や汗として出る場合。
  3. 肝臓に行った臭いの元物質が、肝臓での無毒化(無臭化)・尿への排泄行われずに、そのまま血液の中に入って全身を回る場合。
    肝機能や腎機能の低下時に起こる。)

自然な排泄現象として、体臭の面からも健康の面からも、おならはできるだけ我慢せず、自然に出したほうがよいのかもしれません。

参考:

  • [1]メカブ,モズクの口臭・体臭予防効果と腸肝循環説
    (「わきが多汗症研究所」(http://www.wakiga.jpn.org/index.html)内)
    http://www.wakiga.jpn.org/oldlog2/lg0314.html
  • 尿ウロビリノゲン、尿ビリルビン 
    urinary urobilinogen, urinary bilirubin
    (「下永谷内科・皮フ科」(http://shimonagaya.com/)内)
    http://shimonagaya.com/urobilinogen.htm

ラクトファイバーエチケット

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ラクトファイバーエチケット」は、ネットショップの商品解説によると、強力な消臭効果を持つ「乳酸菌生産物質」と「食物繊維」を配合した、天然成分使用のバランス食品とのことです。
その効果として、下記の2点が解説されています。
  • 腸内の毒素を排出して、腸内環境を整える:
    香料で臭いをごまかすエチケット商品と違い、「ラクトファイバーエチケット」では、腸内の善玉菌の餌になる「乳酸菌生産物質」で善玉菌を繁殖させ腸内環境を整えながら、体臭の原因となる腸内の腐敗物質(食べ物のかす等)そのものを分解し、をカットするとのこと。
    もう少し詳しい説明では、16種類の乳酸菌と24種類の酵母が、互いの分泌物(エキス)を餌として共存共栄し、腸内環境を整えて善玉菌を増やし、体臭の元をカットするとしています。
  • 健康な体力づくりを支える:
    体臭の抑止が体内の酸化を防ぐことにつながり、血流が毛細血管にまで十分に行き渡ることで、健康な体力づくりの一助となる、とのことです。

また下記のケースが、「ラクトファイバー・エチケット」の使用が有効なケースとして挙げられています。

  • ニンニク料理を食べた後や、口臭が気になる場合
    「ラクトファイバー・エチケット」一粒で、約2時間消臭効果が持続するとのこと。
  • 加齢臭が気になる方や、介護が必要な方
    体臭やトイレ後の臭いが気になる場合は、3日後から臭いが無くなる、としています。

この「ラクトファイバー・エチケット」の楽天市場での販売価格は、0.8g×30袋の1ケースが約4000円となっています(2008/1/12現在)。
(2〜5個セットのもの、また犬用の「愛犬ラクトファイバーエチケット」という商品も販売されています。)


管理人のつぶやき

このページを作成してから11年が経ち、久しぶりに見直してみました(※2008年1月作成、2019年1月に本項記述)が、我ながら興味深く感じる部分があります。

具体的には、漫画「ゴールデンカムイ」の中で、「感情により体臭が変化する」という描写がありますが、本ページの「体臭の原因」の項で、僅かでも関係する内容を書いていたのは、ちょっと驚きでした。(すっかり忘れていた)

これが医学的に正式に認められている見方なのかは確認していませんが、仮に俗説だったとしても、ある程度一般的な考え方となっている、ということなのかもしれません。

もっとも私は鼻が悪いので、自分や他人の体臭が感情に伴って変化したことを感じた経験は、まだありませんが。


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