口臭対策
口臭とは、口臭の原因、
ガムや口臭防止剤の効果などのメモ。
口臭は、人間や動物の口の中から、または吐く息により出される悪臭。
人間の口臭では
- 生活習慣(食生活や歯磨き等)
- 体内環境(胃腸や肝臓の病気など)
また、その原因は
- 性別や年齢・健康状態に関わり無く起こる「生理的口臭」
- 病気による「病的口臭」
ちなみに人間以外でも、例えば牛などに激しい口臭がある場合がありますが、これは主に牧草などの飼料が胃で発酵して生じるガスが原因であり、人間の口臭とはその原因・内容が違っている場合が多いそうです。
(参考)
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口臭が生じる原因の90%は口の中にある[1]と言われており、例えば下記のようなものがあります。
- 口の中の乾燥:
強いストレスや、起床した直後などで口の中が渇いていると、雑菌が繁殖しやすくなり口臭を生じる原因となります。- 体操のように唇や舌を動かす
- ガムをかむ、飴をなめる
- 虫歯:
1・2本程度では原因とならないものの、多数や重症のむし歯がある場合には、口臭が発生することがあるそうです。- 歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシ等により、毎日丁寧に歯の掃除を行う
- 歯科医院で定期的に検診を受ける
- 歯周病:
プラーク(歯垢)が歯磨き不足などで積み重なると、その深い部分(酸素が不足している部分)で「嫌気性細菌」(酸素が少なくても生存できる細菌)の活動により、歯肉に炎症が発生。
この炎症により破壊された組織や白血球、死滅した細菌などのタンパク質が、嫌気性細菌により分解されると、口臭の元となるにおい物質が発生します。
ただし歯周病が原因の口臭は、軽度の歯肉炎ではほとんどみられず、重症の歯周病で強く生じるとのこと。
虫歯予防と同様に、- 毎日丁寧に歯の掃除を行う
- 歯科医院でのPMTC(専門家による歯の清掃)や歯石の除去を、定期的に受ける
- 舌苔(ぜったい)の、舌の表面への堆積:
舌の表面に付着した、白〜淡黄色の苔状のものが「舌苔」と呼ばれるもの。
これは細菌の死骸や、新陳代謝で脱落した粘膜上皮の細胞、白血球などのタンパク成分が主で、細菌によって分解されることで揮発性硫黄化合物物質を発生し、これが口臭の原因になるとのことです。
そして、舌の表面積の広さ(ひだ状の表面を平面に伸ばすと、畳8畳分)から、舌苔のような舌の汚れにより生じる口臭は、口臭の原因のうち80%を占める、とも言われているそうです。[2]
舌苔は、それをとるための専用ブラシ等の器具を利用することで、取り除くことが可能。 - 入れ歯の汚れ:
入れ歯を使用している場合は、その洗浄が不十分な場合、口臭の原因となることがあるとのことです。 - においの強い食べ物(ニンニクやねぎ等)、アルコール類の飲食
(参考)
- 口臭 - Wikipedia
- [1]教えて歯の疑問:口臭の原因
http://www.gcdental.jp/gimon/kousyu/genin.html - Q&A - 時々、のどの奥から何とも言えない臭いがあがってきます。去年、腐っていた虫歯
http://www.shiroiha.com/qa-data/101061.html - 臭い玉(膿栓)について|AskDoctors(アスクドクターズ)
http://www.askdoctors.jp/public/showMessageDetail23299.do?cc=120141279047795 - [2]口臭予防には舌のお掃除!歯磨きじゃダメ! - [大人のオーラルケア]All About
http://allabout.co.jp/health/oralcare/closeup/CU20061222A/index.htm
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虫歯や歯周病、舌苔等といった口の中の原因以外にも、下記のような病気が口臭の原因となることがあるそうです。
- 鼻や喉の病気:
口の中の原因に次いで多い原因が、鼻や喉の病気だそうです。
例えば- 副鼻腔炎(蓄膿症)
- 慢性鼻炎
- 慢性扁桃炎症
- 咽喉頭癌
- 膿栓(くさい玉)によるもの:
のどの奥の扁桃組織には、たくさんの穴(陰窩)があります。
また扁桃腺の近くからは、外からの細菌・汚染物等の体内への侵入を防ぐために、免疫物質が出されます。
陰窩には、そのときに出た細菌の死骸や腐敗物などのカスが溜まっていて、これが表面に露出したものが「膿栓」。
喉の奥から臭いがする場合、この膿栓が臭いの原因の一つと考えられるそうです。
膿栓の除去・予防には、うがいをガラガラと毎日継続して行うと良く、またイソジン等の薬液も効果的とのこと。
ただし、例えば慢性炎症のような症状がある場合は、膿栓は何回でも出てくるので、耳鼻科の判断で「扁桃洗浄」を行う場合があるとのことです。 - 腸内で生じた臭い物質[2]:
腸の中では、食物が悪玉菌により分解されることで- アンモニア
- インドール
- アミン類
これらの臭い物質は、腸壁から血液に吸収されて肝臓に運ばれ、分解される等して尿から排泄(腸肝循環説)。
しかし、何らかの原因(肝臓や腎臓の機能低下など)で分解されなかった場合、再び血液に入り、肺で呼気に排出され、口臭となる場合があるそうです。 - 他の病気:
他にも- 糖尿病
- 尿毒症
- 肺膿瘍
- 肺癌
ただしその割合は、非常に少ないと考えられているとのこと。
(参考)
- [1]教えて歯の疑問:口臭の原因
http://www.gcdental.jp/gimon/kousyu/genin.html - [2]メカブ,モズクの口臭・体臭予防効果と腸肝循環説(「わきが多汗症研究所」内)
http://www.wakiga.jpn.org/oldlog2/lg0314.html
唾液には、
- 口の中を洗い流す働き
- 抗菌作用、粘膜の保護作用
そのため、口の中が乾燥して唾液の量が少なくなると、歯に歯垢がつきやすくなったり、舌苔が増える原因に。
そのような場合にガムを噛むことで、口内での唾液の分泌が盛んになり、口臭を予防することにつながると考えられます。
(参考)
- [1]教えて歯の疑問:口臭の原因
http://www.gcdental.jp/gimon/kousyu/genin.html - 口臭予防には舌のお掃除!歯磨きじゃダメ! - [大人のオーラルケア]All About
http://allabout.co.jp/health/oralcare/closeup/CU20061222A/index2.htm
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口臭の防止を効果にうたう、様々な種類の口臭防止剤(フィルムタイプやジェル、クリーム、リンス等)が販売されていますが、それらの殆どは、
- 口の臭いを他の臭いでごまかす
- 口の中を消毒しつつ、他の臭いで口臭を感じさせなくする
ただし、緑茶に含まれるカテキン類については、
- 食べ物自体の臭い物質(ニンニクのアリルサルファイド、魚のトリメチルアミン等)と結合し、それらのにおいを消す
- 口内細菌の殺菌作用や、細菌の口腔内壁細胞への接着と増殖を抑制する作用を持つ[1]
その意味では口臭防止剤にも、ある程度の効果は有るのかもしれません。
とはいえ根本的にはやはり、歯科で虫歯等を治療する等、口臭の原因を直接治すことが大切だと思われます。
(参考)
- 口臭防止剤って本当に効果あるのでしょうか? - 教えて!goo
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2240863.html - [1]おしえてTea Cha!(「お茶を楽しむホームページ O-CHA NET」内)
http://www.o-cha.net/japan/teacha/detail_j.asp?id=46
個人的な経験でも、食生活(食事の中身、食べる時刻)や歯磨きといった日常生活が乱れたときに、口臭の強さを感じたことがあります。
このページにまとめたことは、あくまで一般的な内容に留まりますが、それでも今になって見直すと、確かに納得できる気がします。(※このページの作成は2008年、本項の記述は2019年)
基本的な対策はやはり、毎日の歯磨きの継続だと思いますが、その中で(宣伝っぽくなってアレですが)歯ブラシは「イオン歯ブラシ『キスユー』」、歯磨き粉は「なたまめ入り歯磨き」(メーカー問わず)が、個人的に明確な効果があると感じています。
ただし勿論、毎日の地道な継続が、効果の前提ではありますが。
(2019/1/5記述)