紙パック入りの梅酒・ワインが
人気上昇中
紙パックに入った梅酒やワインが、
手軽さ・割安感や環境保護のイメージから、
売れ行きが伸びているとのこと。
新聞記事[1]によるとここ数年、物価高等を背景に、紙パック入りの梅酒やワインの人気が高まっているとのこと。
梅酒メーカーの一つ「サントリー」では、2008年の梅酒の出荷量・販売量について、
・2008年1〜6月の梅酒出荷量:前年同期比で約70%増加
・2008年1〜5月の紙パック入り梅酒の売上高:同22%増
(※梅酒市場全体の売上高は同16%増)
となっているそうです。
また、サントリーの決算概要を読むと、2006年12月期決算では梅酒の販売が前期比2.5倍[2]、2007年12月期決算では梅酒を含むリキュール事業が前期比約2倍[3]、との表記がありました。
同社によると、家庭で梅酒を飲む人が増加し、手軽な紙パック入り梅酒の販売が伸びているとのこと。
またメーカー側にも、紙パック入り梅酒は瓶入り商品よりも軽いため輸送費が低減される、等のメリットがあるそうです。
このような状況からサントリーでは、2008年3月に女性を意識した低カロリー・お手ごろ価格の「梅酒にしませんか。」を発売しています[4]。
(※サントリーの梅酒は、既に約8割が紙パック入りで販売されているとのことです。)
また「チョーヤ梅酒」でも、紙パック入り梅酒の販売は、2004年以降、毎年2ケタと大きく伸びているとのこと。
同社の梅酒は現在約40種類あり、そのうち「蜂蜜梅酒」など8種類が紙パック入りで、2008年になってからは新しい発想の商品(ブランデーや黒糖、宇治茶との組み合わせ)が投入されています[5]。
(参考)
・[1]北海道新聞2008年8月22日(金)朝刊13面記事「梅酒やワイン 紙パック人気 手軽で割安 女性に好評」
http://www.suntory.co.jp/news/2008/10020.html
・[2]平成19年12月期(※「サントリー」サイト内、PDFファイル)
http://www.suntory.co.jp/company/info/company/pdf/kessan85.pdf
・[3]平成18年12月期(※「サントリー」サイト内、PDFファイル)
http://www.suntory.co.jp/company/info/company/pdf/kessan84.pdf
・[4]低カロリー梅酒 サントリー「梅酒にしませんか。」新発売 ― 国産梅100%使用、カロリー20%オフで、飲みやすい味わい(―Suntory News Release No.10020)
・[5]ニュースリリース(「CHOYA」サイト内)
http://www.choya.co.jp/news/index.html
新聞記事[1]によると、2008年は梅酒だけでなく、ワインでも紙パック入りの商品の販売が伸びているそうです。
ワインメーカー「メルシャン」では、主力商品「ボン・ルージュ」の2008年1〜6月の販売量は、
・瓶入り(720ml):前年同期比6%減
・紙パック入り:同11%増
と、紙パックと瓶で販売数量の伸びに差が現れています。
メルシャンによると、紙パック入りワインは晩酌用として、販売数量の伸びに勢いがあるとのことです。
(参考)
・[1]北海道新聞2008年8月22日(金)朝刊13面記事「梅酒やワイン 紙パック人気 手軽で割安 女性に好評」
・メルシャン_ボン・ルージュ(※「メルシャン」サイト内)
http://www.mercian.co.jp/bon-rouge/index.html