冷え性対策
冷え性の原因・対策、
冷え性に効き目のある
食べ物や漢方などについてのメモ。
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冷え性は、気温の高低に関わらず、手足や腰などが冷えるように感じられる身体の状態。
これは女性に非常に多い不定愁訴であり、女性の実に7割が感じているとも言われているとのことです。
(※不定愁訴は、身体に不調を感じるのは確かだが、身体の何処が悪いのかははっきりせず、また原因も特定できない状態)
人間の身体には、身体の状態をできるだけ一定に保とうとする「恒常性(homeostasis、ホメオスタシス)」という性質が存在。
このなかで体温の場合は、
- 皮膚の温度センサー
- 視床下部(自律神経とホルモン分泌を司る)
- 血流調節
冷え性は、この体温調節機能に何らかの原因によって異常が生じたため、手足などの体温を保てなくなってしまうために起こる、とのことです。
ただし西洋医学では現在、「冷え性」という病名は無いとのこと。
(※自律神経失調症の1つという見方がある)
いっぽう東洋医学のほうでは、気と血の状態から冷え性を説明・分類し、また冷え性のタイプに応じた漢方薬の処方が行われるようです。
(参考)
- 冷え性とは - はてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%E4%A4%A8%C0%AD - 【冷え性とは】 花王 ロリエ
http://www.kao.co.jp/laurier/health/010/index.html - 冷 え 性 と は ?
http://www.hand-clap.com/topics/oldtopics/0401_huyuhadabijin/topic04_01_1.html - 冷え性改善計画1〜冷え性の仕組みと原因 - 疲れ・冷え性対策All About
http://allabout.co.jp/contents/sp_hiesyo_c/womenshealth/CU20011101/index/ - 恒常性 とは
http://www.weblio.jp/content/%E6%81%92%E5%B8%B8%E6%80%A7 - 不定愁訴とは - はてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C4%EA%BD%A5%C1%CA
冷え性が起こる原因には、
- 身体の内側からの「内的要因」
- 外部環境による「外的要因」
- 内的要因:
- 身体の血流調節を司る自律神経の機能の乱れ
- 女性ホルモンの分泌量の乱れ
- 心臓が血液を送り出す能力の弱さ:
女性は男性より心臓のポンプ能力が弱いことが、女性に冷え性が多い原因の一つとされている。 - 貧血:
赤血球が少なく血液中の酸素濃度が低いと、身体の細胞で十分なエネルギーを作り出すことができないため、身体が冷えやすい。 - 栄養不足:
- タンパク質
- ビタミン
- ミネラル
- 外的要因:
- 身体が寒さに晒される:
夏の過度な冷房や、寒い時期の薄着など。 - 過度なダイエット:
身体の基礎代謝を低下させ、熱量を作り出すことができなくなる。 - 喫煙:
タバコを吸うと、身体の末梢神経が収縮するので、血液が身体の末端まで十分に行き渡らなくなり、細胞の活動が低下する。
また、タバコを吸うとビタミンCを消費してしまい、その点でも冷え性を促進してしまうとみられる。
(※ビタミンCは鉄分の吸収を助け、これは貧血防止にもつながる) - 身体を締め付ける:
きつい靴や衣服などで身体を締め付けていると、- 皮膚の温度センサーが鈍る
- 血流が滞る
- 身体が寒さに晒される:
(参考)
- 冷 え の 原 因
http://www.hand-clap.com/topics/oldtopics/0401_huyuhadabijin/topic04_01_2.html - 冷 え の 原 因
http://www.hand-clap.com/topics/oldtopics/0401_huyuhadabijin/topic04_01_3.html - 【冷え性とは】 花王 ロリエ
http://www.kao.co.jp/laurier/health/010/index.html - 冷え性改善計画1〜冷え性の仕組みと原因 - 疲れ・冷え性対策All About
http://allabout.co.jp/contents/sp_hiesyo_c/womenshealth/CU20011101/index2/
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基本的には、常識的に栄養バランスの良い食事を1日3食きちんと摂ることが、冷え性を防ぐために重要とのこと。
その上で1つの見方として、食べ物は
- 身体を冷やす性質
- 身体を温める性質
- 身体を冷やす食べ物:
- バナナ、アイスクリーム、トマト、きゅうり、なす、セロリ、レタス、もやし、おくら、ほうれんそう等。
- 特徴:
- 温度が冷たい
- 砂糖(糖質)が多い
- 夏や温かい地方(熱帯など)で獲れる
- 身体を温める食べ物:
- 玉葱、長ネギ、ハーブ、しょうが、唐辛子、わさび、かぼちゃ、にら、にんにく等。
- 特徴:
- 温度が高い
- 塩気・苦味・渋みがある
- 冬や寒い地方に収穫される
- 刺激が強い
また栄養素の面から見ると、下記の栄養素が効果的とのこと。
- ビタミンE:
血行を良くし、ホルモンバランスを整える。- ナッツ類(アーモンド、落花生など)・豆類
- 魚介類(たらこ、うなぎ、ニシンなど)
- 緑黄色野菜(かぼちゃなど)
- アボガド
- ひまわり油・ひまわりの種
- オリーブ油
- 鉄分:赤血球のヘモグロビンを作る上で重要な物質。
- ホウレンソウ
- ゴマ
- 大豆製品
- 貝類
- レバー
- ビタミンC:
鉄分の吸収を促し、貧血を防ぐ。 - ビタミンB:
栄養素(糖質・タンパク質・脂質)のエネルギーへの変換を促す。 - たんぱく質:
筋肉や骨・皮膚など身体の組織の原料であり、またホルモンもたんぱく質から作られている。
特に、体内で作ることができない9種類のアミノ酸(必須アミノ酸)を含んだたんぱく質を、食べ物から十分に摂ることが、身体の調子を保つために必要となる。
具体的には- 大豆食品(納豆、豆腐など)
- 乳製品(牛乳、卵、チーズなど
- 魚(あじ、カツオ等)
- 肉類(牛、豚、鶏など)
その他に
- 白い食べ物(白米や白砂糖など)は精製されており、ミネラル分が失われていることが多いため、これを玄米や黒砂糖に替える。
- 旬の野菜を、ちゃんとその季節に食べる。
(参考)
- 冷え性を食べ物で改善しよう! 冷え性改善計画2 - 疲れ冷え性対策All About
http://allabout.co.jp/contents/sp_hiesyo_c/womenshealth/CU2001104/index/ - 冬に食べたい!体を温める野菜 - 疲れ・冷え性対策All About
http://allabout.co.jp/contents/sp_hiesyo_c/housework/CU20011114A/index/ - 【冷え性のセルフケア】 花王 ロリエ
http://www.kao.co.jp/laurier/health/010/000.html
普段の生活の中で行える冷え性対策として、例えば下記のような方法が提示されています。
- 普段から運動(歩きやストレッチなど)をするよう心がける。
また、マッサージも効果的。 - 身体を冷やさないように厚着をする。
ただし、身体を締め付けるような状態だと、血行が悪くなり逆効果になる可能性がある。 - 寝るときは「頭寒足熱」で、足がよく温まるようにする。
- 生活リズムを一定に保つと、自律神経の働きが整えられ、冷え性の改善につながる可能性がある。
- 半身浴:
冷えやすい下半身を中心に、ぬるめのお湯につかる。
腰から下をつかる方法や、胸から下までお湯につかる方法がある。 - 温冷浴:
ぬるいお湯(または水)と熱いお湯を交互に浴びることで、自律神経の機能を整え、血管の拡張・収縮を促す。 - 足湯:足だけをお湯につける。
(参考)
- 【冷え性のセルフケア】 花王 ロリエ
http://www.kao.co.jp/laurier/health/010/000.html - 体 の 冷 え よ サ ヨ ウ ナ ラ ! ぽ か ぽ か 対 策
http://www.hand-clap.com/topics/oldtopics/0401_huyuhadabijin/topic04_01_5.html - 冷え症を改善する生活の知恵編 冷え性改善計画3 - 疲れ・冷え性対策All About
http://allabout.co.jp/contents/sp_hiesyo_c/womenshealth/CU20011201/index/
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東洋医学の漢方では「気・血・水」(き・けつ・すい)の概念を用いた独自の理論により、
- 冷え性の分類(血虚や水毒、気虚など)
- そのタイプ別の漢方薬の処方
いちおう一般的には、
- 温経湯(うんけいとう)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 四物湯(しもつとう)
- 五積散(ごしゃくさん)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
ただ、
- 自分の冷え性が、どのタイプに当てはまるのか?
- それに対して、どの漢方薬が効果的なのか?
- 漢方の専門家
- 漢方に十分な知識のある医師
その意味では、漢方では有りませんが、生薬を含んだ薬用養命酒を毎日飲むことは、一つの手軽な方法かと思われます。
(※身体の冷えに対する薬用養命酒の有効性は、実験で証明され、論文でも発表されているとのこと)
(参考)
- [1]【冷え性のセルフケア】 花王 ロリエ
http://www.kao.co.jp/laurier/health/010/000.html - 冷え症(冷え性)に用いられる漢方薬は? 漢方ビュー
http://www.kampo-view.com/nayami/hieshou02.html - 冷え性 - 漢方スタイル
http://www.kanpou-style.co.jp/cgi-bin/disease.cgi?mode=o&no=1 - 薬用養命酒、冷え性、疲れ…あなたの健康管理は万全?冷えや疲れなどの不調を改善するコツとは
http://allabout.co.jp/1/214857/1/product/214857.htm
西洋医療では明確な病気と判断されない不定愁訴の一つということで、この冷え性もやはり、日常の食生活や生活習慣が、改善の最大のカギという印象です。
また個人的な体験として、薬用養命酒を習慣的に飲んでいたときは、確かに身体が温まる効果を感じたものです。
通常の病院の医療だけでなく、東洋的な知識・知恵もまた、強く必要とされる時代なのではないでしょうか。(2019/1/6記述)