太陽光発電+蓄電池の小型独立電源
現在製品化されている、
太陽光発電+蓄電池の小型独立電源装置
(※管理人が知っている限りのもの)について、
各メーカーのウェブサイト等から
情報をまとめてみました。
「オーエス」社の可搬式陽光発電システム「どこでも発電 モバイルソーラーユニット GSR-110B」 関連ページ
(主な特徴)
・太陽電池パネル(5枚)は、折り畳んで本体に収納できる。
またキャスターを備えており、移動がしやすいよう配慮している。
・防水構造(IP65)を確保し、悪天候での使用も可能。
・出力は、
・AC100V
・DC12V
を備えており、家電製品の使用や、車のバッテリー上がりにも対応できる。
・内蔵蓄電池の充電は、
・太陽電池パネル
(※フル充電が難しい場所などのために、追加パネルもオプションで用意している)
・AC100V(約15時間)
・自動車のバッテリー
で行える。
(主な仕様)
・形式:SPS-1000
・外部入力電圧(充電電圧):DC12V・AC100V
・内部消費電力:MAX24W
・LED・バッテリー定格寿命:40,000時間(※設計値であり、保証値では無い)
・サイズ:幅1,200mm×高さ1,400mm×奥行き1,400mm
・重量:492kg
・最大出力:AC100V、10Aで10時間
・出力電圧:AC100V・DC12V
ほぼ立方体の本体に、太陽電池パネルをコンパクトに収納できるという点が、個人的には特にユニークだと感じる装置です。
重量は約500kgと相当なものですが、その分電力供給能力が高く、東日本大震災の避難所でも十分に活用されている[3]とのことで、この点にも魅力を感じます。
(参考資料)
- [1]太陽光発電ソーラー街路灯,LEDランプ|相光技研
- http://www.aiko-giken.co.jp/
- [2]移動式太陽光発電機
- http://www.aiko-giken.co.jp/product/product011.html
- [3]相模原市「相光技研」社の移動式太陽光発電機が、大船渡市周辺の避難所で活用中(ブログ「太陽電池に関するニュース記事」、2011/04/06)
- http://newsofsolarcell.blog.shinobi.jp/Entry/3268/
(主な特徴)
・太陽電池パネルをコンパクトに収納可能。
また、本体にはキャスターが付いており、移動もしやすくなっている。
・太陽電池パネルは、10〜20mのケーブルにより、最適な場所に設置可能。
(主な仕様)
・標準装備(80Wモデル):
・太陽電池パネル(40W):2枚
・大型バッテリー(105Ah):1台
(※160Wモデルでは、太陽電池パネル4枚・バッテリー2台)
・強力LED照明
・AC100Vコンセント
・DC12Vコンセント
・本体サイズ:650mm×800mm×450mm
・重量:40〜70kg(バッテリー込み)
・オプション:
・携帯電話充電器(DC12V、各社対応)
・強力LEDライト
等。
ニュース記事[2]では、東日本大震災の被災地支援として、この「MMC-05」と思われる装置が提供された旨が紹介されており、装置について
・商品化の時期:2011年2月
・搭載しているLED照明では、10〜15畳の範囲を、10時間照らすことが可能。
・価格:約50万円
との情報も記載されています。
個人的には、本体の小型さ・コンパクトさと、比較的手ごろな価格、またAC100Vでの電力供給も可能であることが、魅力的に感じられます。
重量や価格を考えると、災害等への備えとして、地方自治体の施設などへの普及も期待したいところです。
(参考資料)
- [1]愛知県の電気通信工事と防犯カメラ工事なら(株)エムエムシーMMCまで
- http://www.m-m-c.jp/
- [2]中日新聞:避難所に光を 太陽光発電機を宮城・石巻に:愛知(CHUNICHI Web)
- http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20110407/CK2011040702000100.html
- [3]愛知県・春日井市内の5企業(「エムエムシー」等)が共同で、被災地に移動型太陽光発電機を提供(ブログ「太陽電池に関するニュース記事」、2011/04/08)
- http://newsofsolarcell.blog.shinobi.jp/Entry/3273/
(主な特徴)
・装置は
・軽量・薄型のアモルファス太陽電池シート「FWAVE」
(「富士電機システムズ」製、16W)
・オーエス社が保有する、プロジェクタースクリーンの巻き取り技術
を組み合わせており、軽量(3kg)・コンパクトさを実現している。
・本体内部にバッテリー(ニッケル水素電池)を搭載しており、夜間や雨の日でも電力供給が行える。
・DC12Vシガーソケットを搭載しており、様々なアプリケーションに対応できる。
・付属のDC5V USBジャックにより、携帯電話などの充電も行える。
・2台を連結することで、充電時間短縮と出力アップが可能。
(主な仕様)
・形式:GSR-110B
・商品名:モバイルソーラーユニット
・外形寸法:
幅510mm×奥行き130(太陽電池収納時)〜1,200mm×高さ114mm
・製品質量:約3.0kg
・電源出力:DC12〜14.8V
・蓄電能力:2Ah
・フル充電時間:5時間
・防滴規格:IP13
・付属品:DC5V出力アダプター
・標準小売価格:31,290円(税込み)
(※発売時(2010年11月)の想定価格は5万円前後だったが、増産体制と材料供給体制の見直しにより、2011年4月に大幅な値下げを実現した)
(※また、
・「GSR-110B」本体
・LEDランタン(LED12個搭載)
・USBハブ(メス×4、オス×1)
・携帯充電用ケーブル・コネクタ
をセットにした「GSR-110B-S1」(希望小売価格33,390円(税込み))も、2011年4月に発売される。)
流石にAC100Vでの電力供給はできないものの、巻き取り式のシート型太陽電池による収納時のコンパクトさと、独立電源としてはかなりの低価格である点が、非常に魅力的だと感じます。
一般家庭への普及の可能性がかなり高い製品だと思いますが、ただ当ページの作成時点では、東日本大震災の被災地からの受注で目いっぱいとのこと[5]なので、製品の十分な供給が今後実現されることを、まずは期待したいです。
(参考資料)
- [1]株式会社オーエス【スクリーンをはじめ総合映像システムソリューションを】
- http://jp.os-worldwide.com/
- [2]どこでも発電 モバイルソーラーユニット | GSR-110B
- http://jp.os-worldwide.com/solution/solar/index.html
- [3]「オーエス」社と富士電機システムズが、巻取り型で持ち運び可能な太陽光発電システム「モバイルソーラーユニット」を共同開発・製品化(ブログ「太陽電池に関するニュース記事」、2010/11/03)
- http://newsofsolarcell.blog.shinobi.jp/Entry/2891/
- [4]オーエスエム社が、東北地方太平洋沖地震の被災地支援として「モバイルソーラーユニット GSR-110B」13台を寄贈(同上、2011/03/31)
- http://newsofsolarcell.blog.shinobi.jp/Entry/3232/
- [5]オーエス社が可搬式陽光発電システム「GSR-110B」を約3万円に値下げ、被災地への普及を図る(同上、2011/04/05)
- http://newsofsolarcell.blog.shinobi.jp/Entry/3263/
- 太陽光発電+蓄電池の小型独立電源(※当ページ)
- 太陽光発電の設置費用が半減する?