エコカー導入を経済産業省が支援

地球温暖化対策の一環として、
EV(電気自動車)や
pHV(プラグインハイブリッド車)の普及を、
経済産業省が支援する方針とのこと。

経産省がEV・pHVの導入支援策を実施

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経済産業省が2008年度から、地球温暖化対策の一環として、EV(電気自動車)とpHV(プラグインハイブリッド車)の普及支援を開始するとのことです。

経産省では、2008年度中に普及支援策「EV・pHVタウン構想」を、自動車業界の関係者等と共にまとめる予定。

この構想には、国・地方自治体・電力会社等が実施する施策が盛り込まれるとのことで、具体的な内容としては、

・EV車両・pHV車両の購入・充電インフラの設置を、国が現行の制度を活用して支援
・充電器の導入(公共施設など)・課金制度創設といった環境整備を、地方自治体等が推進

が挙げられています。

経済産業省では、このタウン構想を導入するモデル地域を公募して、2008年内に「地域選定ワーキンググループ」により、最初のモデル地域(2〜3ヶ所)を選定する予定とのことです。
(※モデル地域は原則として都道府県単位の地域指定、また核となる市町村の参加が要件。)

モデル事業は約5年間で、実証と大規模導入を集中的に実施。

地域住民が、日常的にEVやpHVを頻繁に見かけるような状況作り、またエコカーの人気アップを実現し、エコカーの需要を高める狙いだそうです。


(参考)
・北海道新聞2008年8月15日(金)朝刊9面記事「経産省 エコカー導入支援」
・電気自動車を普及へ――経済産業省がタウン構想 2008年08月13日 Daily環境ニュース - ニュース - 環境goo
 http://eco.goo.ne.jp/news/files_daily/daily_20080813_1203.html
・経済産業省、EV・PHVタウンの選定組織を設置(行政・団体 -日刊自動車新聞-)
 http://www.njd.jp/administration/20080818-001.html
・「 EV ・ pHV タウン構想」について(※PDFファイル)
 http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g80425d04j.pdf
・EV・pHVタウン構想実施地域の募集の考え方(案) 平成20年4月 ...(※PDFファイル)
 http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g80425d05j.pdf
・METI/経済産業省
 http://www.meti.go.jp/


クリーンディーゼル車の普及推進策

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経済産業省は、EV・pHVの導入支援策以前の2008年6月17日に、国土交通省・環境省・「クリーンディーゼルに関する懇親会」(自動車・石油業界の代表で構成)と共同で、排気ガスの浄化性能が高い「クリーンディーゼル車」の普及促進戦略をまとめています[1][2][3]。

この促進策の中では、長距離移動が多い等の理由で、ディーゼルカーの利用に適している北海道をモデル地域に指定。

具体策として、

・クリーンディーゼル車の長所(CO2排出量がガソリン車より2〜3割少ない、燃費も2〜3割よい、など)をアピールし、イメージアップを図る
・クリーンディーゼル車に対する優遇制度(自動車取得税の軽減措置など)のアピール強化
・官公庁への率先導入
・観光客向けレンタカーへのクリーンディーゼル車導入を促進

などを行うとのこと。

ちなみにクリーンディーゼル車の具体的な車種は、2008年9月に日産が「エクストレイル」を発売予定、とのことです[4]。


(参考)
・[1]北海道新聞2008年8月15日(金)朝刊9面記事「経産省 エコカー導入支援」
・[2]「クリーンディーゼル普及推進方策(クリーンディーゼル普及推進戦略 詳細版)」について(METI/経済産業省)
 http://www.meti.go.jp/press/20080731004/20080731004.html
・[3]クリーンディーゼル車…3省と業界で普及戦略 | Response.
 http://response.jp/issue/2008/0618/article110614_1.html
・[4]日産、クリーンディーゼル車の概要発表 | Response.
 http://response.jp/issue/2008/0609/article110232_1.html


「EV」「pHV」とは

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「EV」(電気自動車)は、充電池を搭載し、電気モーターで走行する自動車です。

2010年の市販化を目指し、

・三菱自動車:「i MiEV」(※企業・自治体向けは2009年夏に発売予定)[1][2][3]
・富士重工業:「R1e」[4]
・日産自動車:小型乗用車「Cube」の車両を用いて実験中
 (一般販売車両のデザイン・名称は未定)[5][6][7]

と、各自動車会社がEV開発に取り組んでいます。

ちなみに三菱自動車の「i MiEV」では、ランニングコストはガソリン自動車の1/9に抑えられる、とのこと[3]。

一方「pHV」(プラグインハイブリッド車)は、ガソリンエンジンと電気モーターを併用するHV(ハイブリッド車)の、電力の使用割合をアップした自動車です。

このプラグインハイブリッド車は、国内ではトヨタ自動車が開発中で、2010年に発売予定[8][9][10]。

同社のpHVの場合、CO2(二酸化炭素)の排出量は、従来のハイブリッド車よりも1割以上低減されるとのことです[8]。

ちなみに、三菱自動車「i MiEV」と富士重工業「R1e」、またpHVでは、家庭用の100V電源での充電が可能となっています。
(日産の電気自動車は開発中のためか、充電用電源についての情報はまだ無いようです。)


(参考)
・北海道新聞2008年8月15日(金)朝刊9面記事「経産省 エコカー導入支援」
・かながわ電気自動車普及への挑戦 : 神奈川県
 http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/taikisuisitu/car/04ev.html
・【コラム】丸山誠のカーライフあれこれ (16) 自動車メーカーは電池が"命"!? | ライフ | マイコミジャーナル
 http://journal.mycom.co.jp/column/maruyama/016/index.html
・[1]i MiEVについて | スペシャルコンテンツ | MITSUBISHI MOTORS JAPAN
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/special/eco/index.html
・[2]【Driving Future】学研の自動車専門サイト - 2010年発売予定の電気自動車に清水和夫が試乗 三菱 i MiEV(アイ ミーブ)
 http://www.drivingfuture.com/car/mitsubishi/2007/testdrive/070717_imiev/001.html
・[3]i MiEV - 個人生活を刺激する流行情報誌 - 日経TRENDY - トレンドキーワード
 http://trendy.nikkei.co.jp/keyword/index.aspx?i=20080408t6004t6
・[4]SUBARU Recruiting Board│電気自動車│テクノロジー
 http://www.fhi.co.jp/jinji/guide/visionandvalue/technology/technology04.html
・[5]日産自動車|電気自動車
 http://www.nissan-global.com/JP/ENVIRONMENT/CAR/EV/index.html
・[6]日産、電気自動車とハイブリッド車の実験車両を公開 - ニュース - nikkei BPnet
 http://www.nikkeibp.co.jp/news/eco08q3/581324/
・[7]日産:実験用の電気自動車公開 - 毎日jp(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/enta/car/news/20080807ddm008020036000c.html
・[8]トヨタ自動車:プラグインハイブリッド車(※動画有り、ナローバンドでも視聴可能)
 http://www.toyota.co.jp/jp/tech/environment/phv/conference/
・[9]ハイブリッドで先行するトヨタの目玉はプラグイン - ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet 環境ポータル
 http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/tms2007/071019-002/
・[10]第19回 プラグインハイブリッドが登場 トヨタが電気自動車への扉開く - ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet 環境ポータル
 http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/report/071009_plugin-hybrid/


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